これは性病?性感染症について
2025/09/16
こんにちは。東小金井にのみや腎泌尿器クリニックの二宮直紀です。
性感染症とは
性感染症とは、性器同士・性器と口・性器と肛門など、性的接触を通じて皮膚や粘膜から感染する病気の総称です。
STD(Sexually Transmitted Disease)とも呼ばれます。クラミジア・淋菌・梅毒・性器ヘルペス・尖圭コンジローマ(HPV)・HIVなどが含まれます。
日本では、クラミジア感染症や尖圭コンジローマ、梅毒の報告数が近年増加傾向にあります。
主な症状
性感染症は、症状が軽いことや無症状であることも多く、自覚なしに他人に感染させてしまうケースがあります。
ただし、症状が出る場合には以下のようなものがあります:
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排尿時の痛み、頻尿、尿の異常(にごり・膿が混ざる)
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性器やその周辺のかゆみ、痛み、発疹・水ぶくれ・潰瘍・しこり
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分泌物の増加・異臭・色の変化
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全身症状(発熱・リンパ節の腫れなど)、梅毒の場合は口内・性器・手指などにできものやただれが出ることも。
検査方法
性感染症が疑われる場合には、早期発見が鍵です。主な検査方法は:
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尿検査:尿道炎などを調べる。クラミジアや淋菌の検出など。
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性器からの検体採取:視診+培養検査。
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血液検査:梅毒・HIVなど。抗体・抗原の検出。
検査には「ウィンドウ期間」があり、感染直後には検査で陰性になることもあります。症状や曝露時期に応じて適切なタイミングで受検することが重要です。
治療
原因となる病原体に応じて治療法は異なります。
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細菌性疾患(クラミジア・淋菌など)には抗生物質での内服治療。早期であれば効果が高い。
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ウイルス性疾患(性器ヘルペス・HPVなど)は、抗ウイルス薬の投与や症状緩和・再発防止の対策。
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梅毒については、梅毒トレポネーマを標的とする抗菌薬(ペニシリン系など)が用いられます。日本ではペニシリン筋注が保険適用されています。
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また、パートナーの検査・治療も並行して行うことが再感染予防には非常に重要です。
予防と注意点
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コンドームなどのバリア法の適切な使用。性行為・オーラル・アナルセックス時も忘れずに。
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性交渉相手の数を減らす・性行為の前後で体調や症状の確認をする。
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定期的な検査(特に症状がない場合でも)を受ける。若年層を中心に感染率が高いため。
性感染症は早期発見・適切な治療によって高い確率で治るものが多いですが、放置すると不妊・合併症・感染拡大のリスクがあります。
不安があれば、当院受診して頂き相談しましょう。
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東小金井にのみや腎泌尿器クリニック
住所 : 東京都小金井市梶野町5丁目11−5
メディカルモールひがこ2F
電話番号 : 042-385-2211
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